大腸ガンの知識と予防

日本人の死亡原因のトップはガンです。
 現在、日本人の死亡順位は1.ガン2.心臓病3.脳卒中です。
日本人の4人に一人はガンで死んでいます。

最近、大腸ガンが増えています。
 ガンのうち、胃ガンが減りつつあり大腸ガンが増えています。大腸ガンの死亡者はここ40年で8倍になりました。10年後には大腸ガンは胃ガンより多くなっているでしよう。
 これは、食事が欧米化し肉食中心になったのが一因と考えられています。

大腸ガンはガンの中でも見つけやすく治療しやすいのが特徴です。
 大腸ガンができるには、ポリープや早期ガンのうちに見つけて治療すればほぽ100%助かります。ですから大腸ガンはポリープや早期ガンのうちに見つけることが大切です。

1.症状からでは遅すぎます。
 大腸ガンの症状は右の図のような状態などですが、これらの症状は進行ガンになってはじめて出ることが多く早期ガンはほとんど無症状です。

2.ガン検診(便の検査〉でも不十分です。
 ガン検診(便の検査)では進行ガンの約7割が見つかりますが、早期ガンでは3割程度しが見つかりません。

3.大腸ファイバー検査が最も確実です。
 これは先端にテレビカメラのついたやわらかい管をおしりがら入れ、直接大腸の中をテレビで見る検査です。ポリープや早期ガンを見つけたときはその場で切り取り、検査と同時に治療も終わります。

 大腸内視鏡検査は、従来の方法では、おなかの中に大量の空気をいれて検査をしていました。しかしこの方法では、苦痛が大きく、腸を突き破ってしまう穿孔事故の危険もありました。とくに経験の浅い医師は検査に手間取るうちに腸の中を空気で膨らませすぎたり、なかなか入らないので強く押したりして、患者さんに苦痛をあたえることがありました。患者さんが苦痛を訴えると睡眠薬を使って眠らせ、ますます穿孔の危険は増していました。
 しかし、怖がらないでください。
水浸法という新しい検査方法によって麻酔を使わなくても全く苦痛を感じることなくスムーズに検査できるようになりました。 水浸法という新しい方法では大量の空気の代わりに少しの水を入れるだけです。これによりおなかが張らず、また空気より水の方が滑りもよいので苦痛がないのです。
 従来法では胃カメラより大腸内視鏡の方が苦しいのは常識でしたが、水浸法では8割以上の人が胃カメラよりも大腸内視鏡の方が楽だと答えました。残りの2割の方も、麻酔科専門医が麻酔をしますので、全く苦痛を感じません。

・前日の夕食は軽めに済まし、当日は下剤を飲んでいただきます。
・検査は腸の中がきれいになってから行われます。検査は約15分ですみ、苦痛もほとんどありません。

・便の検査でひっかかった人、症状のある人は必ず受けましょう。
・症状のない人も40才をこえたら大腸ガンが増えます。
・特に、肉食の多い人、便秘がちの人、家系にガンのある人は要注意です。

copyright(C) 2004 後藤 利夫 All Rights Reserved. 

閉じる