その便秘こそ大腸ガンの黄信号 あなたは、ガンは、どこにできると思いますか?
1章 その便秘、放っておくとガンになる
(3)大腸ガン、これだけ知れば大丈夫
「胃にできれば胃ガン、大腸にできれば大腸ガン、食道にできれば食道ガンだろう?」と、あなたはお考えでしょう。もちろんそうなのですが、問題は胃や大腸のどこにできるのか、ということです。胃にしても、大腸にしても、粘膜、粘膜下層、そして筋層や筋固有層(筋肉)、奬膜などがあるのですが、不思議なことに悪性腫瘍はほとんど粘膜にしかできない。そこで、粘膜が悪性化したものを、特にガンというのです。
たまに、粘膜より下のところが悪性化することがあります。そういうのは、肉腫と言います。たとえば大腸の平滑筋が悪性化した平滑筋肉腫という悪性腫瘍があります。
人体に占める粘膜の量はわずか数%にすぎないのですが、悪性腫瘍の八〇〜九〇%はこの粘膜にできます。つまり粘膜は非常に悪性化しやすいところなのです。
どうして粘膜がそんなにガン化しやすいのでしょうか?
粘膜は、体の外の世界と接触し、物質のやりとりをします。そのため、組織が障害を受ける確率が高く、絶えず死滅・再生を繰り返します。この異物と接触することと、再生の回転が速いことが悪性化に関係があるのです。
大腸ガンは、高脂肪が一つの条件だと言いました。
脂肪たっぷりの肉を食べた後などには、胆のうから大量の胆汁が分泌され、一部は大腸に達します。そこで細菌によって分解され、大腸内に発ガン性の高い毒性物質ができます。その危険な物質が常時大腸の粘膜に接触して刺激を与え続けることになります。これが、ガンのできやすい状態です。
便秘というのは、大腸の中で発ガン物質を含んだ便を長く滞留させることです。つまり、日常的に便秘をする人の腸の中では、発ガン物質による慢性的な刺激が持続されていることになります。
食べ物に含まれていたり、食べ物や胆汁が分解されてできた発ガン物質は、便秘によって大腸に溜められ、腸壁に絶えず刺激を与えます。