その便秘こそ大腸ガンの黄信号
 2章 大腸ガンではぜったい死なない
  (1)大腸ガンを100%予防する

1次予防と2次予防

ガンの予防には1次予防と2次予防があります。
1次予防は食事とか生活習慣に気をつけて、はじめからガンにならないことです。2次予防とは検査等で早期発見をしてガンを助かるうちに早期治療することです。
ここでも、ガンの種類によって対応が違います。
たとえば肺ガンは、今のところ有効な2次予防法がありません。肺ガンを助かるうちに早期発見するためのよい検査法がないのです。ところが肺ガンは、1次予防が簡単です。肺ガンの原因の大半は喫煙が原因ですので、たばこをやめればいいのです。
大腸ガンはどうでしょうか?
実は、肺ガンとは全く逆で、1次予防よりも2次予防がきわめて有効です。
1次予防は食事の予防。大腸ガンの原因は、一言でいえば食事の欧米化、すなわち高脂肪、低繊維食です。昔の日本食中心の時代には大腸ガンが少なかったので、食事を日本食中心に戻せばいいようですが、話はそう簡単ではありません。そうすると確かに大腸ガンは減るかもしれませんが、今度はせっかく減ってきた胃ガンが増えてくるかもしれません。胃ガンは、高塩分、低蛋白の日本食が原因だからです。また、脂肪は大腸ガンのみならず、生活習慣病の最大の敵のように思われていますが、実は人間にとって必要なものです。どんなものでも摂りすぎると害になります。現代では、脂肪をとりすぎている人が多いというだけの話であって、脂肪が有害とは言い切れないのです。欠乏している人には、必要なものです。そこが脂肪がタバコと違うところです。
2次予防は逆に非常に有効です。大腸ガンにはこれだけをやっていればまず100%死なないという検査があります。また、その確率はずっと下がりますが、非常に簡単で有効な検診もあります。
極端な話、菜食主義者でも大腸ガンにならないとはいえません。ところが検査を受けると大腸ガンで死なないといえます。大腸ガンが怖くて、好きな肉をがまんしているのなら、食べても検査を受ける方がずっと確実です。
日本人全体が脂肪の摂取を減らせば、確かに大腸ガンは減るでしょう。しかし個人に限っていえば、脂肪を食べないから大丈夫ですとはいえないので、検査を進めるのです。
この、はなしを車の保険にたとえてみましょう。
日本のドライバーがみんな、もうちょっと運転に気をつけたら日本全体からみれば、事故の数はかなり減るでしょう。しかし、あなた個人が十分気をつけて運転しているからといって、絶対事故をしないとは言い切れないので、保険にはいるのです。
以下、症状、検診、バリウム検査と内視鏡検査による大腸ガンの予防法について、具体的に述べましょう。

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