その便秘こそ大腸ガンの黄信号
 2章 大腸ガンではぜったい死なない
  (1)大腸ガンを100%予防する

大腸ガンの三大症状──@腹痛A便通異常B出血の一つでもあったら即受診

@腹痛──曖昧な不快感を見逃すな
たまたま検査で見つかった大腸ガンの患者さんによく聞くと、「そう言えば、お腹の痛みや違和感を感じていた」と訴える人が少なくありません。痛みというよりは違和感を感じるときがあったという人が多いです。
お腹の調子が普通ではない。ちょっと重い感じだとか、張っていることが多いというような感じでしょうか。違和感というのは、ただ快適とは言い難い感じが下腹部にあるということです。そういった、軽い症状にも気をつけて、おかしいなと感じたら念のために医師に相談してみましょう。
このとき注意してほしいのが、医師はきちんと検査をしてくれたかです。せっかく、早期に自分で症状を見つけて医師にかかっても、治療するほどの激しい症状でないと、「もうちょっと様子を見ましょう」というのんびりした医者がいます。そういう医者にかかっても自分で自分の健康を守る知識を知っておいてください。
また、逆に激しい腹痛が出てくるようであれば、かなり病気の状態は進んでしまっている場合も多いのです。そういう場合でも転移がなければ、助かることの方が多いですから、痛みを我慢せず一刻も早く医者にいくべきです。

A便通異常──便秘や下痢、便が細くなったりしたら要注意
便通異常といえば、最も多いのが便秘ということになるでしょう。そして、便秘に次いで多いのが下痢です。また、単に便秘をするだけではなくて、便秘と下痢を交互に繰り返すという人もいます。
それまで便秘傾向などなかった人が、ずっと便秘がちになったとか、長く便秘気味だったのに、このところずっと下痢っぽいというようなことがあると、心配です。
一方、ずっと普通便が出ていた人で、「最近、どうも便が細いな」と気づくことがありますが、そんな時には、すでに大腸にガンができていたとか、前ガン状態のポリープができていたというケースがかなりあります。
これは専門的には便柱狭窄と言うのですが、このように非常に細い便しか出なくなるというのも大腸ガンの症状のひとつと言えます。
B出血・下血──量はわずかでも、安心してはいけない
第三は出血、下血です。便に血が混じるのが出血で、痔の症状と紛らわしいため判断を誤ることが多いという難点があります。
排便後、お尻を拭いた時に血が付いていたら下血ですし、便にわずかに血が混じっていても下血です。便器が真っ赤に染まるほどの大量下血というのもありますが、実は、量は多くても少なくてもあまり関係ありません。便に血が混じれば全て下血だと思って、少しだから大丈夫だろうなどと高を括らないでもらいたいのです。
普通の人は、お尻を拭いてちょっと出血があった程度では検査を受けません。「あれ、切れ痔かな?どうせ、すぐ治るだろう」などと、どうしても軽く見てしまうのです。
もちろん便器が赤くなるぐらい出血があると、たいていその日のうちに血相を変えて病院へ来てくれるのですが、そういう人の三分の二ぐらいは、残念ながらすでに進行ガンになっているのです。
ところが、そのくらいの進行ガンでも、すぐに治療を受ければ三分の二は助かります。どんな進行段階においても、少しでも早く治療を受けることが大切なのです。しかし、初めて出血があってから半年とか一年も放っておかれると、今度は他の症状が付随して出てきてしまいます。
たとえば腸閉塞状態になる。大量出血を起こす。急性腹症、救急車で運ばれる。といったような状況が半年後か一年後にはやってくるのですが、こうなると非常に危ない。
特に痔の人は、「また痔による出血だろう」とタカを括っているために、大腸ガンの発見が遅れ、死に至るケースが多いことを知っていただきたい。出血に慣れていることがアダになってしまうわけです。「痔とは長いつきあいで、いつものことだからどうってことはないさ」という程度にしか思っていないようです。でも、今回は大腸ガンの症状かもしれません。痔からの出血と直腸ガンからの出血は専門家でも区別が付きません。放っておいたら命取りになってしまうこともあり得るのです。
痔は大腸ガンのリスクファクターになっています。痔の人ほど、ご用心いただきたいと思います。

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