その便秘こそ大腸ガンの黄信号
 2章 大腸ガンではぜったい死なない
  (1)大腸ガンを100%予防する

バリウム造影検査では見つからない、平坦型ポリープ

大腸ガンの検査および治療法としては、内視鏡検査がベストの方法であることはハッキリしていますが、残念ながらどこでも内視鏡検査が受けられるというわけではないのが現状です。
厚生労働省は、便潜血検査で陽性が出た場合の大腸の精密検査に関して、次のようなガイドラインを示しています。
「全大腸内視鏡検査が望ましいが、設備等の理由により内視鏡検査が実施できないときは、S状結腸鏡とバリウム造影の組み合わせ検査でもよい」
バリウム造影は、まず腸の中にバリウムを注入してバリウムの薄い膜を作り、その後、腸内に空気を入れて腸を膨らませます。この状態でレントゲン撮影をすると、バリウムのついている部分だけが陰のように映り、仮にポリープがあったら、ポリープの輪郭が確認できるというわけです。ただし、屈曲部は確認が難しいですし、特にくねくねと曲がっているS状結腸の部分などは、陰が重なっるためガンやポリープを見逃すくなります。
また、平坦型ポリープといって、平たい形のポリープがガンになりやすいといわれて最近注目されていますが、こういうのも色の変化で見つけることのできないバリウム造影は不利です。

*注腸バリウムの写真か図版

皮肉なことに、バリウム造影で確認しづらい部分ほどガンの発生率が高いのです。
S状結腸や直腸には、大腸ガンの約八割が集中しています。
そんな危険ゾーン≠苦手とするバリウム造影は、なるべく避け、なるべく内視鏡検査を受けるようにしてください。
他にも、便をポリープと見間違える、ポリープがあるときに組織検査ができない、ポリープ切除などの治療的手技ができない、など手間と費用は内視鏡検査と同じくらいかかるわりに不利な点が多いです。
内視鏡が入りにくいタイプの人には、バリウム造影は残された最後の方法として今でも有効です。

30