その便秘こそ大腸ガンの黄信号
 2章 大腸ガンではぜったい死なない
  (1)大腸ガンを100%予防する

大腸内視鏡なら100%

大腸内視鏡は、先端にカメラを付けた細い管を肛門から腸の中に入れ、モニターを通して子細に大腸内を観察することができます。近年、その性能(解像度)は目覚ましい進歩を遂げており、レントゲン撮影では全く発見できないようなごく小さなポリープなどわずかな病変でも確認できるようになってきています。内視鏡検査でポリープを発見すると、その様子はテレビに映し出されます。
内視鏡検査さえ受けて、早期ガンの段階で発見でき、その場で内視鏡で切除してしまえば、ほぼ一〇〇%(99.5%)完治します。
35歳以上、2年に一度、受けるのが理想です。ガン家系、ポリープ歴、高脂肪食等のリスクが高い人は毎年が理想です。少なくとも、40歳以上、5年に一度は受けましょう。これが最低限のラインだと考えます。ガン細胞を取り出して培養してみると大腸ガンの成長スピードは胃がんの約半分でゆっくり大きくなります。だから、胃がんは毎年の検査が必要ですが、大腸がんの検査は2年に1度でいいでしょう。
内視鏡検査は一生のうちで1度だけ受けたらいいものではありません。大腸ガンで亡くなった人で5年以内に大腸内視鏡を受けていた人は少ないでしょう。助かるためには検査は遅すぎても早すぎてもいけません。ちょうどいいタイミングでやらないといけません。そのために、最低、5年に一度はやるのです。
ところが初めて受けたときに、とんでもない痛い思いをした人はもうあんな検査は2度と受けないと思っている人もいるでしょう。患者さんにいいたいのは、1回で懲りないでいただきたい。大腸内視鏡はすべての医療技術の中でもっとも医師の技術差の大きい検査で、ある人がやって死ぬほど痛かった検査が別な人がやれば嘘のように痛くない。医師にいいたいのは、医師は途中でやめてでも、そこまで苦しめてはいけなかったのです。そのせいでその人が検査恐怖症になって将来の大腸ガンの発見に妨げとなるまもしれないからです。現在の1時点でがんである確率よりも将来のいつか、がんになる確率の方が高いのです。1回の検査のせいで大腸内視鏡恐怖症の人を作ると、その人はその後の検査を受けなくなるので、よけいに大腸ガンが発見しにくくなります。「必ず全大腸をみる」、医師のその責任感とプライドが逆に患者をガンの淵に追い込むことになる。患者さんが苦痛を訴えたら中止する勇気を持っていただきたい。精度は多少落ちますが、バリウム造影などの代替の検査法もあるのですから。

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