その便秘こそ大腸ガンの黄信号
 2章 大腸ガンではぜったい死なない
  (2)完全無痛の大腸内視鏡

さらに苦痛の無い検査をめざして

内視鏡事故でもっとも怖いのは穿孔事故です。挿入時になかなかうまく入らないとスコープをぐいぐい押しすぎて、腸を破ってしまうことです。手術をしなければならなくなります。
腸が破れるほど強く押されていたのですから、麻酔がかかって無ければ、破れる前は当然相当の痛みを感じていたはずです。
つまり、強い痛みの壁一つ向こうは、穿孔事故です。いつも痛みを与えていてはいつか事故を起こす。従って、事故を起こさないためにも無痛でなければいけない。
痛みのないプル法をより確実にするために、できるだけ腸に空気を送り込まない。そうしている間に、全く空気を入れない挿入法が完成したのです。2リットルもの大量の空気の代わりに200mlの水を入れるだけです。
この方法だとプル法が非常にやりやすい。また、おなかが張ることもない。さらに、滑りがよいので流しそうめんのようにするするとスコープが滑って入っていく。
スコープを2本並べてレールを作り、豚の腸を貼ったおもりを乗せて引いてみました。レールを水に浸して引くと、空気中よりおもりを引く力は半分で済みました。水中の法がそれだけ滑りがよいのです。
つまり1)スコープを押さず、ループを作らないこと2)空気を入れずおなかが張らないこと3)滑りがよく、スコープを押す力が半分で済むことが、完全無痛の私のやり方です。
水を入れるこのやり方を私は「水浸法」と呼んでいますが、このとき使う両手を自由にしたまま水を入れるポンプは私が開発したもので、特許を持っています。


*大腸内視鏡写真(装置全体・各部アップとも)

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