その便秘こそ大腸ガンの黄信号
 3章 まずは便秘の予防から
  (1)間違いだらけの便秘常識

痙攣性便秘

ひとくちに便秘といっても、症状によっていくつかの種類に分けられます。
やや専門的になりますが、大きく分けると「器質性便秘」と「機能性便秘」の二つに分類できます。
「器質性便秘」というのは、大腸ガン、大腸ポリープ、子宮筋腫などの病気によって腸管が狭くなり、便が通りにくくなっている状態で、これに対して「機能性便秘」というのは、大腸の運動機能が低下し、うまく便を送り出せないために起こる便秘です。
きついダイエットを続けていたら、それまで便秘ではなかったのに便秘になってしまったというような人は、この「機能性便秘」に含まれます。
機能性便秘は、さらに「弛緩性便秘」と「痙攣性便秘」に分類されます。
「弛緩性便秘」というのは、大腸の筋肉の緩みや収縮力の低下が原因で、腸内の蠕動運動がうまくできないために便の通過時間が長くなり、それで便秘症状が起きます。
一般的には筋力の衰えた高齢者に多いのですが、先ほど述べたように、最近は過度のダイエットで痩せすぎてしまった人にも見受けられます。
「痙攣性便秘」は精神的な要因で起こる便秘です。過重なストレスがかかると、腸も緊張状態に陥り、動きが良すぎて痙攣してしまい、便を押し進めるゆっくりとした蠕動運動が妨げられることがあり、それが原因で排便に困難をきたすのです。比較的若い人に多く、不規則な生活や環境変化などに伴うストレスによって起きやすいようです。
この症状が高じると、近年急増している「過敏性腸症候群」ということになります。
痙攣生便秘は、弛緩性便秘と全く逆で、腸の動きが良すぎるために逆に便がでません。治療は、腸の痙攣を抑える薬で、逆にふつうの便秘薬である、腸管刺激剤を投与すると悪くなります。

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